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市場価とそのものの価値

私は常々言っています。

「市場評価は本当に消費者の声を反映しているのか疑問だ」と。


私のブログ(「年金と京野菜に詳しい社労士のブログ」「京野菜集荷人のブログ」)では始めた当初から書きすぎてますが、卸売市場の価格値は何をもって決められているのでしょうか。


市場の相場は「競り」で決まります。

そこには「需要と供給」の関係のみで、単純に入荷が少ないと上るし多いと下る・・・これが基本です。


ただ、それは野菜の種類別の話。

たとえば、キャベツの入荷が少ないとキャベツの相場全体が上りますし、反対に多いと下る・・・。もっといえば、入荷が少ないとどんな巻いてなくて軽いキャベツでも高値がつくし、多いと重くてキレイなキャベツでも安い。


私が言っているのは、本来ならそのキャベツの中でも作り手ごとに違うはずのキャベツが何をもって評価されて市場価格として競り落とされているのか・・・ということです。



ちょっと例えが悪かったですね。。


キャベツは共販がほとんどで、規格も系統も産地単位(農協単位)で統一されているのが一般的です。だから、作り手ごとに違う・・・のではなく、これまた市場の要求により統一化を目指して努力されている現状があります。



実は、こんな話を書くのは私の地元でこういうことがあったからです。。。

九条ねぎ生産者の話ですが、その生産者の家には80代半ばのおっちゃんが何十年と採りつづけていた九条ねぎの「種」があります。深い緑色とピンッとまっすぐに伸びた姿が印象的な九条ねぎですが、本来「浅黄系」の品種で冬の霜にあたって葉がヘナァ~~と柔らかく、しかも分ケツしやすいのが特徴です。おっちゃんもそういう種ばかりを選んで残してきました。

それは何故か・・・・「美味しいから」。


それがいつの頃からか「深い緑」と「長くまっすぐに伸びた葉」が特徴となってしまいました。もちろん、市場でもそのような九条ねぎが評価され、そういうねぎに高値がつきます。
(京都市場は個撰出荷が主で、九条ねぎ以外の野菜も生産者ごとに種も違えば束の仕方も違い、価格はバラバラです。)


数年前に、そのおっちゃんの孫が農業を継ぐことになりました。毎年行っていた九条ねぎの種取を今年はやめるそうです。(種自体は昨年とったのがあり、なくなることはないそうですが・・・)
というのも、市場で売れる品種を作りたい・・・から。


農業も仕事です。
生活するだけの収入を得る必要があります。
それには市場評価の高い品種を作るのが当然なこと。
市場評価は消費者の声を反映しているものですから、消費者がそれを望んでいること・・・。



でも、本当にそうなんでしょうか?


消費者は本当にそんな九条ねぎを求めているのでしょうか?



柔らかくて、甘みのある・・・美味しい九条ねぎを求めているのでは??



生産者が市場価で評価されるものを作るのは売上に直結するので大事なことですが、肝心の市場がそのものの価値を本当に評価しているとは・・・・思えない。

ただ、市場が需要者の声を集約していることも事実。


売場に陳列しやすいように・・・・
モノがないでは困るので確実に安定供給できるものを・・・・
できる限り日保ちするものを・・・・


これらを販売する側と購入する側にとっても要求していることは事実で、市場はこの声を反映していることになります。


でも、本当にこれで・・・・・・いいのか。。




今現在、九条ねぎの販売もさせていただいてます。販売先には高評価をいただいており、その声に生産者も大満足です。ただ、私にもっと力(販路)があれば・・・・・・・・。


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プロフィール

SRしょうし

Author:SRしょうし
【事務所】
橋本將詞社会保険労務士事務所


【自己紹介】
昭和47年12月17日生
妻・娘・息子・母 の5人家族

大学時代に地元で集荷業を営んでいた父が他界。卒業と同時に父の跡を継ぎ、地元・上鳥羽で集荷業を営む。

同時に、社労士の勉強を開始。
平成12年合格、翌年登録、そして開業。


集荷業を営みつつ、事務所を運営する異色の社労士。


子供の頃から地元生産者の方々にお世話になり、農業の大切さを知る。
高齢化・人材不足・・・の波がおそう農業界に社労士として何ができるか模索中。


自称:農業労務コンサルタント



【集荷業とは・・・】
地元生産者と中央市場との仲立ち役。
市場出荷がメインの地元だが、市場評価と消費者評価に温度差があることに疑問を感じ、こちらも模索中。
ネットショップを開店するなど、市場外流通も始める。

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