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(約)農業歴60年と35年

皆さんご承知(?)のとおり、私は、社会保険労務士と同時に集荷業を営んでおります。


毎日、地元の生産者とお話をさせてもらいます。


先日、京都のみず菜生産者のところでの話。。。

R0012194.jpg
(ちなみに、上の画像はその生産者のみず菜です。。)


いつものように洗い場(みず菜を掃除して洗う場所)に伺うとおっちゃん(年齢はわかりませんが昭和1桁生まれ)がいつもになく怒っておられます。


理由をきくと、今年のみず菜の出来に納得がいかないとのこと。

ここ数年、畑に出向かず洗い場でみず菜を掃除ばかりをしていたおっちゃんは、畑作業を息子さん(50代半ば)にまかせっきりです。


種取(種を残すためのみず菜の選定)が甘い
間引き(大株にするための作業)が甘い


そのために、株の大きさが揃わない・・・。軸の色が濃い。。


結果、(おっちゃんにいわすと)こんなみず菜では買ってもらう人に申し訳ない・・・とのこと。


この仕事を始めて13年程度の私ですが、いつものみず菜とさして変わらないような気がするのですが・・・。


市場では最高の評価を受け、最高のみず菜生産者です。
種は自家採取でおっちゃんのもう一つ前の世代から受け継いできた種を使っておられ、おっちゃんは農業歴60年以上。息子さんでも35年以上の大ベテラン。


普通の感覚からすれば、35年も仕事を続けていることは素晴らしいことですし、すでに一人前。(現に一人前)

でも、農業歴60年以上のおっちゃんはいいます。


「わしも(冬のみず菜は)60回しか作ってへん。60年以上百姓しててもみず菜作るんは60回だけや。30回そこそこで満足できる品物できるかいな。(息子も)まだまだや。。。」


なるほど。。いやいや、現に息子さんは一人前以上ですが・・・・、おっちゃんにしてみればまだまだ甘い部分がある・・・ということでしょうか。。

親子で仕事をしていれば、どんな職業であっても子供は親に追いつけないもの。とくに、親の感覚からすれば・・・。


・・・ここまでですと、一般的な親子の話。。


普通に考えると農業は、毎年1回しか経験が積めません。しかも、年によって気候が違う・・・、雨の量も違う、天災がある。。
農業をする環境も毎年変われば、作る時期は1年に何度もなく1度だけ。
連作して何度も・・・という場合や、施設栽培で年に何度かということもありえますが、露地栽培の場合は時期的に同条件(・・・といっても毎年、気温等違うのですが・・・)で作るチャンスは1年に1度だけ。


みず菜生産者も、冬の時期にとれる大株のみず菜を作る時期は1年に1度。3月になると晩生のみず菜に変わります。


そう考えると、何とも尊い職業だと改めて感じます。。



60年のキャリアを「60回しか作ってない」・・・・、これには納得です。。。



おっちゃんに、「おっちゃんも、作って30回目ぐらいのときには失敗もしたんちゃう?」というと、笑っておられました。。。^^


ご相談はこちらへ・・・・
農業経営を労務の面からサポートする
農業労務コンサルタントの事務所

橋本將詞社会保険労務士事務所


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プロフィール

SRしょうし

Author:SRしょうし
【事務所】
橋本將詞社会保険労務士事務所


【自己紹介】
昭和47年12月17日生
妻・娘・息子・母 の5人家族

大学時代に地元で集荷業を営んでいた父が他界。卒業と同時に父の跡を継ぎ、地元・上鳥羽で集荷業を営む。

同時に、社労士の勉強を開始。
平成12年合格、翌年登録、そして開業。


集荷業を営みつつ、事務所を運営する異色の社労士。


子供の頃から地元生産者の方々にお世話になり、農業の大切さを知る。
高齢化・人材不足・・・の波がおそう農業界に社労士として何ができるか模索中。


自称:農業労務コンサルタント



【集荷業とは・・・】
地元生産者と中央市場との仲立ち役。
市場出荷がメインの地元だが、市場評価と消費者評価に温度差があることに疑問を感じ、こちらも模索中。
ネットショップを開店するなど、市場外流通も始める。

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