FC2ブログ
農業労務コンサルタントのブログ
農業に特化した社労士事務所を営む特定社会保険労務士が、経営者に限らず実際に研修生として農業界に身を置く方へ、農業労務の情報を提供。
201807<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201809
(約)農業歴60年と35年
皆さんご承知(?)のとおり、私は、社会保険労務士と同時に集荷業を営んでおります。


毎日、地元の生産者とお話をさせてもらいます。


先日、京都のみず菜生産者のところでの話。。。

R0012194.jpg
(ちなみに、上の画像はその生産者のみず菜です。。)


いつものように洗い場(みず菜を掃除して洗う場所)に伺うとおっちゃん(年齢はわかりませんが昭和1桁生まれ)がいつもになく怒っておられます。


理由をきくと、今年のみず菜の出来に納得がいかないとのこと。

ここ数年、畑に出向かず洗い場でみず菜を掃除ばかりをしていたおっちゃんは、畑作業を息子さん(50代半ば)にまかせっきりです。


種取(種を残すためのみず菜の選定)が甘い
間引き(大株にするための作業)が甘い


そのために、株の大きさが揃わない・・・。軸の色が濃い。。


結果、(おっちゃんにいわすと)こんなみず菜では買ってもらう人に申し訳ない・・・とのこと。


この仕事を始めて13年程度の私ですが、いつものみず菜とさして変わらないような気がするのですが・・・。


市場では最高の評価を受け、最高のみず菜生産者です。
種は自家採取でおっちゃんのもう一つ前の世代から受け継いできた種を使っておられ、おっちゃんは農業歴60年以上。息子さんでも35年以上の大ベテラン。


普通の感覚からすれば、35年も仕事を続けていることは素晴らしいことですし、すでに一人前。(現に一人前)

でも、農業歴60年以上のおっちゃんはいいます。


「わしも(冬のみず菜は)60回しか作ってへん。60年以上百姓しててもみず菜作るんは60回だけや。30回そこそこで満足できる品物できるかいな。(息子も)まだまだや。。。」


なるほど。。いやいや、現に息子さんは一人前以上ですが・・・・、おっちゃんにしてみればまだまだ甘い部分がある・・・ということでしょうか。。

親子で仕事をしていれば、どんな職業であっても子供は親に追いつけないもの。とくに、親の感覚からすれば・・・。


・・・ここまでですと、一般的な親子の話。。


普通に考えると農業は、毎年1回しか経験が積めません。しかも、年によって気候が違う・・・、雨の量も違う、天災がある。。
農業をする環境も毎年変われば、作る時期は1年に何度もなく1度だけ。
連作して何度も・・・という場合や、施設栽培で年に何度かということもありえますが、露地栽培の場合は時期的に同条件(・・・といっても毎年、気温等違うのですが・・・)で作るチャンスは1年に1度だけ。


みず菜生産者も、冬の時期にとれる大株のみず菜を作る時期は1年に1度。3月になると晩生のみず菜に変わります。


そう考えると、何とも尊い職業だと改めて感じます。。



60年のキャリアを「60回しか作ってない」・・・・、これには納得です。。。



おっちゃんに、「おっちゃんも、作って30回目ぐらいのときには失敗もしたんちゃう?」というと、笑っておられました。。。^^


ご相談はこちらへ・・・・
農業経営を労務の面からサポートする
農業労務コンサルタントの事務所

橋本將詞社会保険労務士事務所


ブログ村に参加しました。
ポチッとしていただければ励みになります。。
にほんブログ村 企業ブログ 農林水産業へ



スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2018 Powered By FC2ブログ allrights reserved.