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農業労務コンサルタントのブログ
農業に特化した社労士事務所を営む特定社会保険労務士が、経営者に限らず実際に研修生として農業界に身を置く方へ、農業労務の情報を提供。
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農業と自賠法  じゃぁ、万が一のときの責任の所在は?
前回の続きですが・・・・


自賠法そのものが適用除外になっている農耕用特殊自動車が人身事故を起こした場合、どうなるんでしょうか・・・。



どうなるんでしょうか・・・・という表現はおかしいですね。


前回お話したように、自賠法は強制保険である自賠責保険だけの手続法ではありません。民法の不法行為の特別法であり、人身事故においては民事責任の根拠法になります。



では、農耕用特殊自動車が人身事故を起こしてしまった場合・・・・、トラクターで人身事故ということも想定できますよね・・・農道も走りますし・・・・、自賠法ではなく民法の規定によって賠償保障をしなくてはなりません。


ということで、民法第709条の不法行為がその責任追及の根拠になるわけです。



民法の不法行為による賠償責任と自賠法による賠償責任


実はこれ、考え方がまったく違うのです。


民法第709条
「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。」


自動車損害賠償保障法第3条
「自己のために自動車を運行の用に供する者は、その運行によつて他人の生命又は身体を害したときは、これによつて生じた損害を賠償する責に任ずる。ただし、自己及び運転者が自動車の運行に関し注意を怠らなかつたこと、被害者又は運転者以外の第三者に故意又は過失があつたこと並びに自動車に構造上の欠陥又は機能の障害がなかつたことを証明したときは、この限りでない。」



民法の不法行為については、その事故の原因を立証する責任(故意・過失を証明する責任)は被害者側にありますが、自賠法においては立証責任を加害者側に転換しているのです。


つまり、自賠法によって賠償責任を請求する場合は、される方が自分に非はないことを証明しなければなりません。




ややこしい部分ですので、もっと平たくいうと・・・・・



自賠法がなければ、人身事故の責任の所在は怪我をさせられた方が、させた方の故意・過失によって事故が発生したことを証明しなくてはなりませんでした。
でも、自賠法第3条によって、怪我をさせた方が自分には故意・過失がなかったこと(具体的には、運転に関して注意を怠らなかったこと、被害者・運転者以外の第三者に故意・過失があったこと、構造上に欠陥等がなかったこと)を証明しなければならないというふうに立証責任を転換したのです。




これは被害者にとっては重大なことで、車そのものは凶器である・・・という認識の下でのことかと思いますが・・・、なぜ農耕用特殊自動車が適用除外になっているんでしょうか??


なんででしょう??


農耕用特殊自動車は、「道路上を運行することが比較的少なく」「構造・性能の上からも事故発生の可能性が極めて小さい」等の理由からだそうです。



???


被害者からすれば、道路上を運行することが少なかろうが、事故発生の可能性が小さかろうが、関係ないのでは??
それよりも、自賠法制定の趣旨から考えると、事故発生が万が一以下であったとしても適用除外する必要があるのか??と普通に考えてしまいますが・・・・。







ともあれ、農耕用特殊自動車は自賠法そのものが適用除外になっていますので自賠保険に加入することはできません。少なくとも、トラクターは保険に加入しなくてもいいというだけの認識では危険です。



農協共済等はそれをカバーする商品を扱っているようですが、皆さん加入されておられますよね。





自賠法関連の話・・・・・



続くかも・・・・・・・・・・・です。^^


(ややこしくなりすぎますので・・・・・・)









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